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酢重ダイニング・おいしかった頂きもの(1) [和食]

前々回、記事にした「宮川香山展」をサントリー美術館で見た後、「どこで食べる?」
「おなかすいたし、ここにしましょ」と、美術館があるミッドタウン内でお店を探すことにした。
2階に下りて、「酢重」の白い暖簾を見つけた。渋谷のヒカリエで入ったことがあり、
悪くはなかったので、ここに入った。
黒の壁面に木のテーブル、天井も高く、床近くまでガラスの大きな窓、空間を多く取った
モダンなインテリア。外人受けしそう。

ここは、信州の味噌醸造屋さんが経営しているのて、味噌や軽井沢の野菜、豆を使ったメニュー
が中心。「菜の花のからし和え」、「まぐろのなめろう」、「銀鱈の味噌漬け」、「くらかけ豆」、
「なすのひき肉はさみ揚げ」と5品、白ワインのボトルを頼んで飲み始めた。

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外を見ると、満開の桜の木々がライトアップされている。とってもきれい!
来年のお花見の時期には、ここの窓側の席を予約しよう。
でも、この桜の景色、見覚えがある。そうだ、ずっと前、ここは、レストラン「コッポラ」
だった。映画監督コッポラのワイナリーのワインを飲ませるイタリアンレストランだった。
桜の季節のランチタイムに来たことがある。

私の好物の銀鱈の味噌漬けは、味噌屋だけあって、ふくよかな味で塩加減もよく、
とても美味しかった。どれも、美味しく食べて、宮川香山展の話などしていたら、
写真を撮るのを全く忘れて、、。
*angieさんの、ヒカリエの「酢重ダイニング」記事の写真を参考になさってください。

というわけで、写真がないので、さくっと終わってしまったから、最近の頂きものの
写真を。
1、あなご寿司 (日本橋、玉ゐ)
日本橋の穴子専門店で有名店なのだそう。日本橋に何軒か支店があると案内に
書いてあった。太巻きで豪快でおいしいです。

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2、バウムクーヘン(治一郎)
蜂蜜が入ってるので、しっとりしてるバウムクーヘン。
ホールもあるけれど、一人で食べるには、これが便利。

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4、定番ゴディバ
よく見ると定番のチョコなのだけど、季節の包装がかわいいので、開けた時、うれしかった。

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3、クッキー(サダハル・アオキ)
私が好きなのは、オレンジにチョコをかけたもの。(トランシュ・オランジュ)
フロランタンも濃厚で美味しい。ここにないけれど、サブレ類がさすが、アオキと
思わせる味。バターの具合がちょうどよくさくっとしている。

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「トランシュ・オランジュ」、薄切りオレンジのコンポート(砂糖煮)にチョコレートをかけた
ものを初めて食べたのは、ル・パティシエ・タカギのだった。お酒の香りがしてチョコは濃く、
チョコとオレンジってなんて相性がいいんでしょ、と感激したが、最近、見かけない。
ル・パティシエ・タカギは、青山にサロン(ティールーム)がある。
ヨーロッパの地名が付いたケーキが何種類もあり、選ぶのが楽しかった。

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おいしかった頂きもの(2)もあります。ここをクリック


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金沢への旅 [日本の美術館]

2年前に金沢に引っ越したY&H夫妻が、「金沢は美味しいものがたくさんあるので、桜の季節に是非!」
とよんでくれた。土日は混むから平日で、桜の開花と仕事の都合を考え、4月11、12日と早くから
決めていた。そうしたら、今年は桜の開花が早かったですね。。

枝垂れ桜が満開の「金沢21世紀美術館」。
カメラをARTに合わせてしまったので、こんな写真。

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21世紀美術館は、「新しい文化の創造」を目的として作られたので、建物は円形で、
壁面がガラス。明るく開放的でどこからでも入れるというコンセプト。妹島和世と西沢立衛
のユニットSANAAの設計が評判になった。SANAAは、その後、ルーヴル美術館ランス別館の
設計も担当した。従って展覧会も「現代美術」のものが多い。「これ見るより、近江市場で
買い物したほうがいいでしょ」と、Yに言われ、「仰せの通りです」

ここへ来る前に、私は、ひとりで、石川県立美術館へ行った。
お目当ては、野々村仁清の国宝「色絵雉香炉」と重要文化財の「色絵雌雉香炉」
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ご覧のとおり、仁清の京焼は美しい色の金彩。雉の目玉に迫力がある。
これは、仁清好きの加賀藩主・前田家の所蔵だったが、家臣が拝領したと由緒書にある。
しかし家臣の子孫は経済的にひっ迫し、質屋の山川家に預けたが、お金を返せなくなり、
山川家のコレクションとなった。昭和33年、石川県立美術館jの開館時、天皇陛下が行幸
なさるので、県は山川家に寄贈をお願いし快諾してもらった。数年後、県立美術館に
「色絵雉香炉」があることを知った東京のM氏から、「持っている雌の雉香炉を一緒に
展示してほしい」という申し入れがあり寄贈された。
こうして、300年以上を経て、雌雄つがいで展示されることになったそうだ。

初代藩主・前田利家は、利休の高弟に茶の湯を学び、三代利常は小堀遠州と親交が
あり、と、代々加賀は茶の湯が盛んな土地である。美術館にも、重文の「茶入れ」や
たくさんの美しい「裂」(仕覆や表装に使う織った布地)が展示されていた。
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石川県は九谷焼が有名だが、九谷焼の中でも古い年代、江戸前期の50年間だけ作られた
「古九谷」のコレクションが充実している。白素材をいかした「古九谷」は赤、青、黄、白、黒の
五彩で、「青手」は器全体を塗り埋め、赤を除いた色で絵付けをしたもの。

「石川県指定文化財 色絵鳳凰図平鉢」
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代々、工芸が盛んな石川県は、人間国宝に指定された作家が他の地域より多く、
伝統工芸作品がいろいろ展示されていた。また、前田家所蔵の武具、甲冑、刀や
美術品コレクションもあった。
全体に数が多くないので、格調高い品々をゆっくりと見れて、よかった。

県立美術館から21世紀美術館までは、約500m。天下の名園「兼六園」の前を
通る。この石垣の向こうが兼六園。桜は半分散っていたが、緑との対照が綺麗だった。
金沢にしては珍しい晴天なのだそう。

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Y&H夫妻の家は、浅野川沿いにある。
東京・本郷で生まれ育ち、結婚後は千駄木に古い一軒家を見つけ気に入って住んでた
Yだが、埃に弱く、花粉症がひどいので、空気の悪い東京より、水と空気がきれいで、
自然食品が簡単に手に入る金沢に引っ越した。仕事で月に2回ほど東京に来るが、
新幹線で往復できるので問題ない。夫君Hは文筆業なので、ネットで仕事ができる。

夕方、撮った写真なので、暗くて見えにくいけれど、浅くて、きれいな浅野川。
遠くに見える低い山の峰々は、「白山」に続いているのだそう。
青サギ、せきれいを見つけた、と思ったら、燕がシュッと目の前を通り過ぎた。
もう燕の季節!夏には子供が川遊びをするそうだ。

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「綺麗な桜の木を見つけておいたのに、昨日、一昨日で散っちゃって、残念だなぁ」
と言いながら、夫君Hが車で、「兎辰山」を案内してくれた。
山道の途中、左右に満開の桜の木が見つかった。

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山の上から見下ろすと、こんなに綺麗。

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山の桜は、いろいろな種類があるので、ピンク色もさまざま。

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金沢は「加賀友禅」で栄えた町。昔、買い付けに来た商人たちが仕事を終えた後、
寄るのが「茶屋街」だった。友禅は値段が高いので、買い付け商人たちはかなりの
お金を持っていたから、遊べたのだった。
茶屋街は、石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋が並ぶ。江戸時代の雰囲気を残して
いて、伝統的建造物保存地区に指定されている。「森八」「柴舟小出」「中田や」などの
有名和菓子店もあった。
 (*チョコロさんの「にし茶屋街」記事にお菓子、カフェ情報のってます)

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夜は、Y&Hの贔屓店、地元で超有名な居酒屋「いたる」へ行った。
予約がなかなか取れないとのこと。私がいる間にも何本も電話がかかり、ご主人いたる
さんが「すみません。満席で」と断っていた。
日本の古い民家風の造り。ところが、見渡してみると、客の半分以上が欧州系の外人。
「プラネットに載っちゃったから、フランス人、多いんですよ」
プラネットは外国版の「地球の歩き方」らしい。

木桶盛りのお刺身が豪華。
他に、ブリかま塩焼き、牡蠣、白エビかき揚げ、梅貝、シラス、エビしんじょう
(写真なし)
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お菓子は駅構内の「あんと」で購入。金沢出身の辻口啓博の店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」
で、金のバウムクーヘンとチョコロさんお薦めの「金のシュークリーム」を買った。
どちらも金沢名物の金箔がのせてあった。

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宮川香山展(サントリー美術館) [展覧会(陶芸・デザイン等)]

没後100年・宮川香山展を見にサントリー美術館へ行った。
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宮川香山(1842~1916)の没後100年を記念する回顧展。
香山は明治から大正時代にかけての陶芸家で、「眞葛焼」という陶器の表面に
浮彫で装飾をした独創的な作品を発表した。これらが、フィラデルフィア万博や
パリ万博で紹介されると、称賛を浴び海外で人気を集めた。
後に香山は、輸出先のヨーロッパの趣向の変化に応じ、釉薬の研究を進め、
釉下彩磁の作品を次々に発表、帝室技芸員に選ばれ、作品は重要文化財に
指定された。明治時代の傑出した陶芸家である。

私が、初めて宮川香山の作品を見たのは、2008年の「ガレとジャポニズム展」の時だった
と思う。ガラスの表面に、カエルやトンボなどの装飾が施されたガレの花器や器の展示の
最後に、置物のようなカニがついた陶器の鉢があり、それが、宮川香山の作品だった。
非常に繊細な細工だが、愛らしさがあるカニ。そして陶器自体の重量感。強く印象に残った。

今回の展覧会会場、入ってすぐ、一番目立つ場所にあったのが、
「高取釉高浮彫蟹花瓶」 大正5年(1916) 田邊哲人コレクション

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(拡大図)

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すばらしい!
爪の青や赤が、照明に照らされ、宝石のように輝いている。
配色の見事さは、カニの甲羅のブツブツの斑点と調和している。
硬さが伝わってくるようなカニの甲羅。そしてかわいい眼。
横から見ると、カニは二匹、親子のように重なりあっているのがわかる。

私が以前に見たのは、同じような造形だったけど、カニの脚、爪が黒っぽい色
、地味だった。しかし、これは鮮やか。
帰って来て、図録を見たら、見覚えがある「茶っぽい甲羅で黒っぽい脚」の写真があった。
「褐釉高浮彫蟹花瓶」1881年、重要文化財、東京国立博物館所蔵。大阪会場でのみ展示。
ということは、大阪では2つの「高浮彫蟹花瓶」が見れるのね。


私の記憶は風化されていた。赤と青の爪の蟹が「ガレ展」で見たもので、その後、東京博物館で、
黒い爪のを見たので、赤と青のの記憶が飛んでしまったのだった。

会場には、「高浮彫」を施した作品がずらりと並んでいた。
特に鳥たちの浮彫は、ほんものそっくりで、迫真に迫るものがあった。


「高浮彫岩滝ニ鷹花瓶」 明治時代前期 田邊哲人コレクション
大きく羽を広げた鷹が滝を覗きこむ。崖にはうっすらと粉雪。

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高浮彫葛ニ山鴫花瓶」 明治時代前期 田邊哲人コレクション
上の鷹に比べるとおとなしい図柄。秋、葛の葉の季節。鴫の羽根が実に丁寧に
描きこまれ剥製のよう。

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チラシの写真の猫、びっくりしたような顔をしてるのはなぜ?と思ったら、日光東照宮の
「牡丹に眠り猫」の猫が眼を覚ましたところ、という想定だそう。左甚五郎に倣ってか、
猫は丸彫り。歯や足裏の肉球まで緻密に再現。水指の牡丹も精緻で素晴らしい。

今回は、写真撮影可のコーナーがあった。

「高浮彫桜二群鳩大花瓶」 明治時代前期 田邊哲人コレクション
一対だが、写真はひとつだけ。

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「高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺」明治時代前期 田邊哲人コレクション
これも写真には一つしか映ってないが一対。
中央をくぼませ、そこに太鼓を持ったカエルを配置。なかなかユーモラス。
(もっと、鮮明な写真は、yk2さん記事をごらんください

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会場は4階と3階の2フロア。4階が高浮彫で、3階は「釉下彩」

香山はヨーロッパの趣向の変化に応じ、窯を二代香山に継がせ、自身は制作を陶器から
磁器へ転換。釉下絵の研究をしながら、「釉下彩」(ゆうかさい)という新しい作品を発表した。
高浮彫に比べると、可憐でシンプル。エレガント。私は、高浮彫よりも、こちらの方が好きだ。

はいってすぐ、中央のガラスケースに入って、人目をひくのが、
「釉下彩盛絵杜若図花瓶」 明治時代中期~後期 田邊哲人コレクション
薄紫色の地に紫と白の杜若(かきつばた)。花弁が重なるようすを彫り出して立体的に
表現。葉の勢いの良さと優しい花との対比に唸ってしまう。
大きい花瓶。

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こちらは、細く華奢な花瓶。ガレふうの形。
黄地青華朝顔図花瓶 明治時代中期~後期 田邊哲人コレクション
黄色い「釉下彩」」の下地だが、上から下へと色が薄くなっている。
朝顔は花の部分だけ貼花で僅かに盛り上がっている。
斬新な絵付け

右は「釉下彩白藤図瓜型花瓶」 明治時代中期~後期 田邊哲人コレクション
これもアールヌーヴォーっぽい作品。浮彫の白い藤の花は藤色の背景に映える。
緑色の葉が肩にあるので、藤棚のようにも見える。

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「色嵌釉紫陽花図花瓶」 明治時代後期~大正時代初期 田邊哲人コレクション
首のない形の器。グレー地に白い紫陽花の花。はりめぐらされた花の枝が、
アールヌーヴォーのよう。葉は緑の濃淡で、表と裏を表している。

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「釉下彩紫陽花図花瓶」 明治30年(1897) 田邊哲人コレクション
薄紫色の地に紫陽花。白い紫陽花の花の部分は透彫になっている。
盛り上がるほどの立体感ですばらしい。

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今回の展示品のほとんど全部と言っていいほどが、「田邊哲人コレクション」。
田邊氏の香山コレクションは、質・量共に世界一なのだそう。

いつもサントリー美術館の展覧会は、だいたい1時間~1時間半で見れるので、
6時の閉館に合わせて、4時半に入った。ところが、高浮彫は立体なので全方位から
眺めたい。「どんなふうに工夫してあるのだろう?」
あっという間に時間が経ち、好きな「釉下彩」は、さらっとしか見れなかった。
行きたいと言ってる友だちがいるので、来週、もう一度、行くことにした。

☆ 宮川香山に関しては、yk2さんの「ハマヤキ故郷へ帰る」明治の輸出食器という
展覧会記事が、わかりやすい説明で、写真が綺麗なので、おすすめです。


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ザ・カフェ・アマンのアフタヌーンティー [ケーキ、チョコレート、花]

東京・大手町にできた超高級リゾートホテル「アマン」のアフタヌーンティが評判だから
行きたいと友達が言うので、映画を見た後、場所がわからないからタクシーで行った。
33階にあるホテルのロビーに着くと、3段重ねのプレートのアフタヌーンティが見本で
置いてあった。「ここね!」と受付にきいてみると、予約で一杯とのこと。でも同じものが
一階別棟のカフェで召し上げれますとのことだったので、そちらに行った。

別棟のカフェは森の中のコテージふうだが、ガラス張り。
店内は満席だったが、少し風のある日だったので、テラス席があいていた。
「昔の軽井沢みたいね」と友達が言う。東京の真ん中に森のような場所が、、石垣まで
奥に見えるけど、これは新しそう。

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テーブルの上には、森だからか葉っぱをイメージした銅のプレートが載っていた。
まず、お茶でなく、温かいキャロットスープが運ばれてきた。

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メニューに「Afternoon Tea Box」と書いてある通り、3段でなく、横に長い重箱。
スコーンやケーキ、チョコの他に右端は、鴨のパテとピクルス、トマト、
トルティーヤのラップサンドはスモークド・サーモンのとハムの。文句なしに美味しい。
これだったら、お茶より白ワインのほうがいいな(笑)。

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もちろんお茶は、たくさん種類があったが、いつも通りアールグレイの紅茶。
「お飲物のお代わりはいかがですか?コーヒーでも何でもどうぞ」と言われ、
アマン特製コーヒーを頼んだら、ダークチェリー色で酸味のある変わったコーヒーだった。

1時間もいたら寒くなってきたので、引き揚げた。
場所的には、大手町ビルの隣、元フィナンシャルセンターだったところ。
森は、「大手町の森」と呼ばれ、千葉県で3年かかって植林、造成したものを移植した
のだそう。タラの芽、ぜんまいも見えていたので、まさに自然林が引っ越してきた形。
お値段は、一人3000円+サービス料で3390円だった。


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ジャックマール・アンドレ美術館 [Paris 美術館]

ジャックマール・アンドレ美術館は、凱旋門からプランタンデパート方面に行く道=オスマン通りに
面している。昔は馬車で入って来たのだろう。馬車回しがある。
この堂々とした館は、銀行家のアンドレ氏と画家である妻ネリー・ジャックマールの
邸宅として1869年に建てられた。

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妻ネリーは画家で、趣味が美術品のコレクションだったため、屋敷はたくさんの美術品
で飾られていた。これはパンフの写真。18世紀フランス絵画の間。

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誰の作品かすぐわかるものもある。
正面は、シャルダンの「Attributes des Arts」芸術の特質1731年
右はナティエの「ダンタン公爵夫人」、その上、切れているが、楕円形の絵は、
フラゴナールの「ヴィーナスの目ざめ」
調度品も素晴らしい。

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床は寄木細工。
ネリーが肖像画家だったためか、所蔵品は肖像画が多い。
左端の半分切れている絵は、ヴィジェ=ルブランのナポリのSkavronskaia伯爵夫人の肖像画。

こちらは「温室」という部屋。高い天井から陽が差しこみ観葉植物の緑で庭園のよう。
私は、この美術館では、ここが一番気に入っている。
ローマ時代っぽい彫刻の後には鏡が置かれている。
奥の対称な2つの螺旋階段、二階の回廊の白が、アールデコふうで美しい。

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床、彫刻台、アーチ型のくぐり戸、さまざまな大理石がふんだんに使われている。
彫刻の配置も品が良い。

奥様ネリーの寝室。
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「音楽の間」はコンサートに使われたのだろう。
圧巻だったのは、「タピストリーの間」。天井の高い部屋の壁一面にタピストリー。
「フィレンツェの間」「ヴェネチアの間」とイタリア絵画の展示が充実していた。

きれいだった絵の数々は、購入した絵葉書をスキャンしたもの。
18世紀フランス絵画の間で目立っていたナティエの「Portrait de Marquise d'Antin」
輝く表情。花輪。鳥。繻子の服の光沢がすばらしい。

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「フィレンツェの間」は、ルネッサンス時代のフィレンツェの教会の一部屋のような造作。
ボッティチェリが2点。
左:「エジプト逃避行」 右:「聖母子」

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聖母子はいろいろな画家のものを比較できて興味深かった。

ペルジーノの聖母子
一目で、ペルジーノ!とわかる優美な顔の聖母。
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マンテーニャの「聖母子」は硬質で(写真なし)、ベリーニのは柔らかく優雅。
背景の青が美しい。
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少し暗めの照明の下、どの聖母子も色が綺麗。

これも、この美術館の自慢の作品。
ウッチェロの「「ドラゴンをたたきのめす聖ゲオルギウス」聖ゲオルギウスの竜退治 1430年。
ウッチェロは遠近法を初めて使った画家。手前に3者が並び、道の奥に白い建物
が見える。はっきり明快な構図。

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最後はレンブラントの「エマオの巡礼者」。小さな絵だが、光を放っていた。
斬新な構図と大胆な光表現がドラマを表している。
巡礼者(キリストの弟子)が墓からよみがえったキリストと、キリスト本人とは
わからず話してるうちに、本人とわかり、驚く瞬間を劇的に表現している。「死んだはずなのに!」
キリストは画面手前のシルエットの人物で、光を正面に受けているのが弟子である。
更に別の薄暗い光によって浮かび上がっているのは、もう一名の弟子である。

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画家である奥様ネリーの審美眼とアンドレの財力で、コレクションは質が高い。
特にルネサンス期のものが充実していた。
*追記:夫妻の出会いに関心のある方は、下のyk2さんへのコメントの返事を読んでください。

邸宅は素晴らしいし、レストランもなかなか、そして絵も良いので、訪れる価値が
あると思う。


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