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マッカリーナ(北海道・真狩村) [レストラン(フレンチ系)]

レストラン・マッカリーナは、札幌から西に車で2時間くらい、羊蹄山の麓の「真狩村」にある。
羊蹄山の湧水や風という自然の恵みを受け、野菜が格別に美味しいので、食材にこだわる
料理人には最高の場所。

このレストランが注目を浴びたのは、2008年「洞爺湖サミット」の時、ファーストレディたちの
ランチ会場となったからだ。

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予約がとれないと評判だけど、冬なら大丈夫かと思ったのに、冬の日曜ランチは休業
とのこと。仕方なく、土曜日のランチ。つまり、新千歳空港から駆けつけることになった。

大阪在のF&D夫妻から、「洞爺湖のホテルウィンザーで『ミシェル・ブラスが来日する料理フェア』
があるので、一緒にいきませんか」とお誘いを頂いた。行きますとも!
ホテル・ウィンザーの素晴らしさは、いつだったかZがお土産のチョコを持ってきて、話してくれた。
山の上に建つホテル、真下に洞爺湖が見える絶景。さらに、近くにあるレストラン「マッカリーナ」の
ブロッコリーの美味しさは比類なしとまで。これだけ聞いていたから、「行きます!」と即答。

私が11時着の便だったので、先に着いたFは空港でレンタカーを借りて待っていてくれた。
高速道路を降りると、道が左右に分かれていて、どちらからでも行けるのだが、カーナビの指示は
左だった。程なくして道は雪道となり、両側の畑であろう部分も一面雪。車が一台ももいないので、
路肩を示す下矢印の標識が頼り。この先、ひどい雪道にならないといいけど、と、不安になる。
「ゆっくりね」と運転のFに声をかけながら、「雪道の坂は怖いの。あっちから車が来るって見えていても
止まれない。ぶつかるって思いながら、数秒間走って、やっぱりぶつかった。小樽でだけどね」なんて
昔の苦い体験談。
ようやく着いたマッカリーナの玄関。

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ほっとする暖かさは、赤々と燃える暖炉からの火だった。

大きな一枚ガラスの窓に面してテーブルがある席に通された。窓からは冬の木立が見える。
テーブル中央に陶器の四角い入れ物。何に使う?と思ったら、お絞り入れだった。

はじめの一皿は、前菜サラダ。美しい!
時計の6時の位置、さやえんどうの下は、ホッケをスモークしたもの。
左、時計の9時の位置のビーツの下はタコを紅茶で煮たもの。
上、12時の位置のは、見えないけれど、鱈とじゃがいものグラタン、キャベツ包み。
右、時計の3時の位置黒っぽい葉の下は、チキンのガランティーヌっぽいもの。
ズッキーニ、トマト、廿日大根、カブ、レタスなどの生野菜。オクラ、かぼちゃ、人参、インゲン、
黒豆、ブロッコリーなどは茹でてある。左端のこよりのような紫玉ねぎは揚げてあった。
あっさりと胡麻風味ドレッシング。

これが終わると、採れたての白菜。オーブンで蒸し焼きにし、出た汁にブイヨンを加えたものを
たっぷりとかけてある。

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かぼちゃのポタージュスープ。塩味の効いたクルトン入りなので、カボチャの甘味と合っておいしい。

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自家製の生ハムとロースハム。ロースハムの美味しいこと!美瑛ポークなのだろう。
三角のお皿が楽しい。
昼なので、シャンパンで乾杯し、それ以上は飲まなかった。

メインは肉か魚を選ぶ。夜は肉だからと、魚にした。
ブリのソテーにアンチョビ入りの玉ねぎソース。
付け合せの野菜も種類が多く美しい。

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デザートは、タルトタタン。
この後、小菓子も出た。お料理に比べるとデザートはイマイチかな。(スミマセン)

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2時頃から食べ始めたので、3時半に終了。
雪道が心配だったから、陽が暮れる前にウィンザーに着かないと。。
「今度は季節のいい時に来たいな」と思いながらマッカリーナを後にした。


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ボジョレーヌーヴォー2016 [シャンパン&ワイン]

木曜日、ボジョレーヌーヴォーの解禁日。
仕事帰りにお菓子を買うためにデパ地下に寄ったら、ボジョレーの試飲コーナーが賑わっていた。
でも、おなかがすいていて、早く帰りたかったので、そこには立ち止まらず、うちの近所の
馴染みのスーパーで買うことにした。
昨年のおすすめは、花柄のジョルジュ・デュブッフだったけど、今年のおすすめはコレ。
ジョセフ・ドルーアン。
フレッシュだけど酸味がなくまろやか。甘めでおいしかった。
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スーパーの「ヌーヴォーワイン用前菜」というのを買い、ブロッコリーを茹でて、
「今年は一人ヌーヴォー、忙しかったから誰も誘えなかったし、まぁ、いいか」と思った所に
友達Eから電話。「母の介護で疲れ、胃痛で病院に行ったし、うつ気味。話、きいてくれる?」
「これから、ヌーヴォー飲むところだから、うちに来てくれたほうがいいんだけど」

Eは、近所に住んでいるので、「夜だから暗くて誰にも会わないだろうし、って、すっぴんで
来ちゃった。これ、ワインに合うわよ」と周囲にエスプレッソの粉がついてるチーズを
持ってきてくれた。
美大出身で自称アーティストのEとは、以前、いつも一緒に映画を見に行っていたので、
私が「インフェルノ見たけど、、」と言うと「トム・ハンクスはさ、顔が嫌いなのよ。」と、
徐々に元気になり、映画の話で盛り上がり、表情も変わって来た時とは、大違い。よかった。
「わ、11時だから、帰らなくちゃ」で、お開きになった。

※しばらく記事を書いてなかったので、最近の外食のことをいくつか。

(1)同僚と新宿小田急の「カフェ・トロワグロ」でランチをしてから、損保ジャパン美術館へ
「カリエール展」を見に行った。
カリエールのセピア色、一挙に公開、館内全部セピア色。
チラシのこの絵は、とても可愛らしく、惹かれたし、神秘的な雰囲気が好きだったけど、
仕事が多忙、プライベートも面倒なこと多く、のその頃は感動しなかった。暗い木々の
風景画より明るい青い空を望んでいたのだろう。

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カフェ・トロワグロのお料理は好きな味。
くるみドレッシングが美味しいから、サラダ野菜はあまり好きでないけど、食べられる。
上にのってるのは、根セロリとリンゴ、菊の花びら(パープル)。
ローストチキンを載せたカレー。ターメリックが入ってないから黄色くないが、クミンの香り。
トマト味のカレーソースが酸味と辛味でフランスパンに合った。
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(2)「HATAKE」 ハタケ・青山
金曜の夜、「シカダ」へご飯を食べに行ったら、案の定、カウンター席しかあいていなかった。
以前、カウンター席で食べたが、バーコーナーなのでイスが高く、隣と人と近かったので、
ナイフ・フォークが使いにくく、落ち着かなかった。だから、やめて、以前から気になっていた
近くのニコライ・バーグマンのお花屋さんの地下にあるイタリアン「ハタケ」に行った。
畑を意識してか、木の床、木の天井、割合広々としていて、清潔感もあり、おしゃれな店内。

前菜セットは綺麗で味が深く美味しい。野菜ばかりではない。
季節のおすすめの「牡蠣と野菜と生ハム炒め」の牡蠣がふっくらと美味しく、白ワインにぴったり
だった。ワインのボトルは5千円くらいで高くない。
「パスタとリゾットをシェアします」と言ったら、ちゃんと一人分づつお皿に分けてくてくれた。
生パスタが美味しいし、ソースは「ボルチーニ茸とソーセージ(ひき肉)、蓮根」もコクがあって美味。
分量が結構あって、これで一人分という店もある。きのこのリゾットは最後の一口になった写真。

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(3)マキノ 西麻布
ここはコースのみ和風フレンチの店。この日は3人で。
前菜は刺身のサラダ風。次に来るお吸い物がいつも美味しい。
名物は、魚介と野菜など、いろいろぎっしり詰まったパフェ。今回はトリュフが結構たくさん
のっていたが、写真ではカイワレ大根で見えにくい。
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はじめのうちは、写真を撮っていても、盛り上がると、すっかり忘れてしまうのが定番に
なってしまった。


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最近飲んだワイン [シャンパン&ワイン]

何かと行事が多い秋。
忙しかったけれど、飲む機会も多かった。

10月22日(土)
うちで5人。
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左から飲んだ順に ①シャンパン(ローランペリエ)
②写真に入れ忘れた白ワインは、ルイ・ラトゥールのブルゴーニュ、シャルドネだった。
③ジュブレ・シャンベルタン プルミエクリュ ルイ・ラトゥール
④ル・マルキ・ド・カロンセギュール 2013年 (ハートのマークで有名なカロン・セギュールのセカンド)
⑤シガリュス(赤)2014年 フランス・ラングドッグ地方。7種類の葡萄品種を使用したユニークなブレンドの赤ワイン。
イタリアワインふうの濃くて旨みがあるワインだった。

10月30日(日)
いとこKの家で、いとこ会8人。
「なだ万」のお弁当買うから会費制でお願いしますとメールが来ていた。

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「飲んだら卒倒するってピーロートの人から言われて買ったけど、卒倒しなかったのよ。
だから飲んでみて」 イタリアのワイン「PAZZIA」
濃くて美味しいけど、これが卒倒レベルだったら、今まで何度卒倒したことか(笑)

いとこ会は、気兼ねなく話すために、連れ合いなしで単身参加がきまり。
でも、この日はKの家だったので、「今日は給仕役でうちの夫を末席にすわらせてください。
喋らないように言ってありますから」

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デザートタイム。
ティーセットはヘレンド。いとこMの御主人が備前焼窯元なので、それまで出てきたお皿は
全部備前だったので、こういう洋食器がとりわけ美しく見える。

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Kのご主人が、ハンガリー出張で買ってきたトカイワイン。
トカイは甘いからと敬遠することが多いが、これは5つ星(5puttonyos)なので
滋味があり美味しかった。

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子供の頃、毎年10月の祖母の誕生日に3家族が集まり賑やかにお祝いをした。
大人数なので、子供は大人と別テーブルで、わいわい食べて楽しかった。
「おばあちゃんは優しかったなぁ。行くといつもお小遣いをくれてさ」とTが言うや否や
「えっ?もらってない!」「お年玉しかくれなかった」と一斉に反撃。さらに、「優しくなかった」
「こわかったわよねー」。つまり、おべっか使いのTだけが可愛がってもらってたと判明。
理系が多いいとこたちで、一人だけ営業マンになったTは小さい時から素質があったらしい。

Kのうちの犬はシーズー。愛嬌ある顔だけど、おとなしくていい子。

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11月3日(祝日)
グァムへ行っていたというM子さんが、おみやげのチョコ3種類を持ってきてくれた。
「今からだと夜ごはんの時間になっちゃうから、夜ごはん、食べさせてくれる?
だったら、タクシーで行く。飲むでしょ」
冷蔵庫に、筑前煮が作れる材料があったので、作る。
「グァムで、毎日ステーキとハンバーガーだったから、お刺身が食べたい、お漬物も。
伊達巻もおいしそう。コロッケもいいな」とM子さんが近所のスーパーで取り揃えた品々。
ポメリーが2980円なんて安い!と通販で買ったシャンパンは、ハーフサイズだったので、
2人の時はちょうどいい。

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ゴディバの90周年記念チョコ
きれい。ZENと書いてあるのは、日本を意識して抹茶ガナッシュ入り。

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鈴木其一展(後期)サントリー美術館 [展覧会(日本の絵)]

サントリー美術館でのKIITSU 鈴木其一展は、前期と後期で作品の入れ替えがあった。
それも大幅な入れ替えで半分以上が替わるときいて、「それなら行かないと、、朝顔ももう一度
見たいし」」と、会期もあと2日という金曜日の夜、仕事帰りに行った。

10/30で東京展は終わってしまったが、兵庫、京都と巡回するので、載せることにした。

後期の注目作品は、
「夏秋渓流図屏風」 六曲一双 根津美術館
檜の木の緑と渓流の青に目を奪われる。実際に、こんなに青い水があるだろうか。
右隻は夏景色で、白い山百合と蝉、左隻は秋景色で紅葉した葉が描かれている。
きめ細かく描かれた檜の葉に対し、笹の葉は大まか。至る所に貼りついた点苔が
光り、森の中の妖しさを際立たせる。かなりの水量でこちらに向かって流れてくる
渓流も大胆で動きが感じられる。
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もう一つの注目作品は、
風神雷神図襖」 八面 東京富士美術館蔵 (ここに風神は図なし)
宗達、光琳、抱一と受け継がれてきた「風神雷神」。
元は真ん中二面の屏風だったものを左右に余白を加え襖とした。
墨の勢いがすばらしい。
これと「朝顔図屏風」の構図は似ていると、某TV番組で言っていたと同行の友達が
教えてくれた。

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其一は、40代後半に家督を息子の守一に譲り、琳派に写実を加え、大胆さもある
自由な作風を追求した。


「鶏に菊図」 個人蔵
縦横共に1mを超える大きな絵。
雌雄の鶏と花という主題は、若冲の絵を想い起す。
若冲の場合は鶏が目立っているが、こちらは円弧を描いたような白い菊の花のみごとさ
にも目がとまる。若冲は其一より80年前の人気作家なので、其一は若冲作品を意識して
描いたのだろう。若冲に比べると華やかさはないが落ち着きがある。
「祝琳」という印章が押されているので、大名とか豪商からの祝い事で
依頼された作品。白い菊は長寿を表し、夜明けを告げる鶏は徳の高い吉祥の存在。

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「藤花図」 出光美術館蔵
横120㎝、縦約170㎝の大きな画面いっぱいに描かれた藤の花。
しかも藤の花の色は青。異次元の世界で幽玄な雰囲気。元は仏間の襖絵であった。
藤の花は「来迎図」で阿弥陀如来が乗ってくる紫雲に見立てたものだろうか。
背景にまかれた茶色の点は、元は銀砂子だったので、銀色を背景にした青い藤の花の
幽玄さは譬えようもなく美しかったであろう。見入ってしまった絵。

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「藤花図」 個人蔵
前期に展示されていた「藤花図」(細見美術館蔵)を気に入っているので、今回、
これを見るのを心待ちしていた。
細見美術館のものより花の色が紫っぽく、後ろに白藤がある。
藤の花を長く垂らす構成は琳派の先達に倣ったものと言われるが、其一の藤の花は
花びら一つ一つを付け立て技法で鮮明に描き、実に美しい。

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「朴に尾長鳥図」 細見美術館
朴(ホオ)の木は日本原産だが絵に描かれることは珍しい。
たらし込みを用いた大きな葉の表現がみごと。
花の黄色いしべの上にある青い色が画布中央で絵を引き締めていた。

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「雪中檜図」 個人蔵
檜に雪という画題は師の抱一の「12か月花鳥図」でも時々描かれている。
しかし、枝に積もった雪がまさに落ちる瞬間をとらえた絵は其一が初めてである。
滝のような落ちる雪。積もった雪の形が地図のようで面白い。

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私の好きな作品ばかりを紹介したので、花の絵がほとんどだが、其一は達者で何でも描けた。
絵描きとして生活していくため、絵を買ってくれるお得意様の注文に応じ、仏画、能絵、節句掛け
などいろいろなものを描いた。

「達磨図凧」 個人蔵
達磨の図絵は江戸凧ではよく取り上げられた画題だった。しかし多くは、ざっと描いたものだったが、
これは胸毛まで描くほど写実的だが、表情に可笑しみがこめられている。線描に金泥添えられ華やか
な仕上がりになっている。

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「大江山酒呑童子図」 ファインバーグ・コレクション
源頼光らによる大江山の酒呑童子退治の伝説は、絵巻に取り上げられ、浄瑠璃や歌舞伎にもなった。
この絵で酒呑童子は、桜の季節、滝を眺めながら女性2人を侍らせ、虎の敷物の上で酒を飲んでいる。
画面下で洗濯をする女性は、この後、頼光らが鬼退治に来たときに道案内をする役目。
酒呑童子の顔は、国芳ふうの武者絵に通じる描き方。滝から続く渓流は、「夏秋渓流図屏風」の手法。

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其一が「描表装」で人気を得たことは、前期の記事でも紹介したが、これは親子の合作。
其一が月に雁を描き、秋草の表装部分を息子の守一が手がけた。守一は優しい画風。
「月に秋草図」 鈴木其一・守一 個人蔵

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「石橋・牡丹図」 鈴木守一
其一は大名能を広く知らせるために能を題材とした絵をいくつも描いた。
守一も跡を継いで、能の絵の作品を残している。
中央に獅子頭をつけて踊る能役者、左右に咲き誇る大輪の牡丹を描いた三幅対の作品。
牡丹の花の写実が素晴らしい。精緻な筆の冴えに優しさが加わっている。

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其一は大名家の御用絵師であったが、商人のお得意様も多かった。
最大のパトロンであった油問屋の松沢孫八に宛てた手紙も展示されていて、
『こんな絵が出来ました、、』とか『こんなのはどうでしょう』、『先日は漬物をありがとうございました』などの下りがあり、読んでいると、なかなか如才なく商売上手だったことがわかる。そんな其一に親しみがわいたのは、
前期を見た後の後期展示で、いくつか見た絵があり、余裕があったからだろう。


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