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エミール・ガレ(自然の蒐集)展 [展覧会(絵以外)]

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☆この展覧会は終了しました。


「清朝のガラスとガレ展」をサントリー美術館で見たが、ガレと打ち出していた割には、
ガレ作品が少ないと思った。夏になるとガラス器に惹かれる。もっとガレ作品を見たい
なーと思っていたら、コザックさんの記事で、箱根ポーラ美術館で、ガレ展をやっている
と知り、自然界の森や海に焦点を当てた展覧会という内容が面白そうなので出かけた。

1846年、フランス北東部のナンシーで生まれたガレは、父も腕のいいガラス器職人だった。
1867年、パリ万博に出品した父の代理として半年間、パリに滞在したガレは、そこで、
日本の北斎漫画や絵画を見る。そして「菊」の花に惹かれ、ナンシーに日本の農商務省
派遣で留学していた高島北海に「菊について教えてほしいことがたくさんございます」
と手紙を出した。

最初の部屋では、菊の花をモチーフにした作品がたくさん展示されていた。
チラシ一番上左のガラス器は透明色のガラスを素地としたエナメル彩。同じような形で、
カマキリやトンボのものがあるが、これは「菊」の模様。好きな作品。
↓ このオレンジ色の器も菊模様。



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こちらも全部、菊。
この展覧会はいくつかの作品を除いて、撮影可になっていた。

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窓越しに緑の木々が見える展示のしかた、自然を取り入れていて、いいなと思った。
この展覧会のテーマに沿っている!この時は小雨だったので、木々も煙って見える。

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左側、日本の花と鳥らしい。右側は?


これは、季節の花、あじさい。

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こちらは大麦で、下に東大の研究所作成の「押し花」が展示されていた。


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蝶の模様の所には、綺麗な色の蝶の標本があった。
ポーラ美術館の所蔵品、モネの「グラジオラス
」が対で展示されているのも目をひいた。


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モネの「睡蓮」と「太鼓橋のある睡蓮」に挟まって、睡蓮の模様の器の展示。


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ボナールの大きな絵「りんごつみ」(右)と左(題名忘れ)も間仕切りとして使われていた。


ルノワールの「アネモネ」とルドンの「アネモネ」に挟まれて、アネモネ模様の花瓶が
あった。絵画をたくさん持っているポーラ美術館ならではの展示。

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最後のコーナーは、海の生き物のモチーフ。
50才を過ぎて、ガレは、ドイツの動物学者ヘッケルの著書「自然の芸術形態」に出会い、

深海の生き物の美しさに魅せられる。ヘッケルの図版は当時、大人気だったそうだ。
ジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」はこの頃、すでに注目されていた。
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ヘッケルの図版を参考に、ガレは海の生き物をモチーフにして制作をした。
「クラゲ文花瓶」(北沢美術館)

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「海藻と海馬文花器」
透明地に赤のガラスを被せ、海藻と海馬(タツノオトシゴ)を彫り、口縁に
ボードレールの「惡の華」からの一文を彫っている。晩年のガレは、象徴主義の文学
にも深く関わっていた。


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植物学や生物学の大いなる知識と卓越した技術を駆使して、傑出した芸術作品を
生み出したガレは、植物や昆虫、海の生物といったモティーフをデザイン化した。
まさに自然を蒐集するコレクターといえよう。

展覧会後の休憩

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