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イブ・クライン展 [Paris  展覧会]

 今年も残り少なくなってきたので、今年行った展覧会で書いてないものを記事にします。
まずは、1月にパリのポンピドー・センターにて、「イブ・クライン展」。

イブ・クラインは、1928年フランスのニース生まれの前衛アーティスト。
日本ではあまり知られていませんが、フランスでは、有名な人。
34歳で急逝したため、これは回顧展。

クラインブルーと呼ばれる青で、造形作品を作りました。
たとえば、ミロのヴィーナスの胴体部分だけを青くしたもの、
ずいぶん、印象が違って見えます。モダンな現代のヴィーナスですね。

「地球は青かった」という言葉にヒントを得て、青く塗った地球儀も制作。
何でもかんでもこのクラインブルーにしてしまいます。


下の作品は、何を表しているのか、わからないけど、上のこんもりした部分は、
スポンジです。風化した木のように見えます。

         

ブルー一色だけでなく、ほかの色との取り合わせもありました。

まんなかに手描きの文字で、「Le BLEU, L'OR, Le ROSE」 青、金色、ローズ色
と書いてあります。この色の組み合わせは、inpregnation(充満化),incarnation(具現化),
demateriralisation(非物質化)を表すのだそう。哲学的で難しいけれど、彼は、アーティスト
の役割は、極限状態を試してみることと言い、いろいろな挑戦をします。

 ↑は、かわいらしいオブジェの人間のように見えますが、これは人体測定と言って、
女性モデルの体に青い塗料を塗り、キャンバスに押し付けたもの。力士の手形の手法。
人間の動的エネルギーの痕跡をキャンバスに残すという意図だそう。
実物大のものが↓です。

 

 神秘的なものにも憧れていたクラインは、「空中浮遊」と塀の上から跳ぶ
パフォーマンスをして、合成写真を作品にします。

この写真が、展覧会場のポンピドー・センターでは、看板として使われていました。


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かよりん

珍しい展覧会ですね。(ごめんなさい、私がモノを知らないだけですね・・・。)
またまた初めて知りました、イブ・クラインさん。
青にこだわったなんとも言えず独創的な作品ですね。
by かよりん (2007-11-14 21:06) 

nicolas

このかた初めて知りましたが、咄嗟にかなりのエネルギーを感じました。
ロールシャッハテストを髣髴とさせる、その人体の痕跡柄や
何にしても、まず、その蒼への強い拘りは
彼の人生のトラウマから発生したんではないのかと勝手に想像しちゃいます。
でも、もしトラウマだとしても、それをモトにライフワークにしてしまうのがスゴイ。
かなりエネルギッシュなものを受けました。
若くして亡くなったのは、エネルギーの量を一気に使ったせい・・?
by nicolas (2007-11-14 21:56) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます!
▲かよりん、謙虚なかよりん。イブ・クラインは日本ではほとんど耳に
しない名前ですから知らなくて当然よ。私はポンピドー(近代美術館)が好きで、行くたびに、イブ・クラインの作品が展示してあるので、いつのまにか
覚えました。人体測定とは知らず、キッチュでかわいいと思って見て
いました。

▲にこちゃん、すごいご明察。
<その蒼への強い拘りは
彼の人生のトラウマから発生したんではないのかと>
お父さんが多色使いで有名な絵描きさんなんだそうです。だから彼は
一色にこだわったのでは?自分の青にIKB(International Klein Bleu)
と名づけています。
<若くして亡くなったのは、エネルギーの量を一気に使ったせい・・>
→これも当たってる。心臓発作で亡くなったんですもの。
絵のお勉強を専門になさったにこちゃん、理解力が違いますね。
by TaekoLovesParis (2007-11-14 22:44) 

pistacci

人体測定の痕跡はヒトの染色体X,Y、の並びの形に似ているなって、
不思議なつながりを感じちゃいました。単色だから、余計にそうみえるのかも。
Taekoさんのコメントを読んだら、さらに、作品の背景がわかって面白いと思えました。やはり作品って、作家の人となりが滲み出てくるのですね。ふむー。
by pistacci (2007-11-15 00:17) 

katsura

イブ・クラインの青は引き込まれる強さがありますよね。確か、原美術館に作品があるはず・・・。
まとまった作品を観られる回顧展、日本でもやって欲しいものです。
by katsura (2007-11-15 06:32) 

julliez

仏蘭西人が青にこだわると誰もかなわない。
この国の青は日本と違って映るので、
というか日本に無い青色が沢山あるのです。
そのかわり赤は日本の方が豊富です。
青にこだわる芸術家にはより深いフランスの色を感じます。
私が勝手にそう思っているだけですが^^
by julliez (2007-11-15 06:42) 

Inatimy

高校生だったか大学生の時に、近所の美術館で「イブ・クライン展」をしていたので、たまたま見たのですが、目が痛くなるほどの強烈な青さで、ビックリでした。 
魚拓ならぬ、人拓、漢字の「火」に見えますね。 火も青い。
by Inatimy (2007-11-15 07:54) 

newyork

昨年、ニースに2回ほど行く機会があったのですが、ニースの現代美術館で彼の作品をたくさん見ました。女性のモデルに色を塗っているシーンなどが写真でもたくさん紹介されていて、面白かったです。フランス人にとって青には色々と思い入れがあるのですね。julliezさんのコメントを読んで、「ふ~ん、なるほど」って思いました。ニースの海、微妙な青が混ざっていてとっても幻想的でした。
by newyork (2007-11-15 14:01) 

sakikop

Taekoさんのブログでは本当に「あっ」と思わせてもらえる展覧会ばかりで今回も特にすごく新鮮でした。イブ・クラインという方の作品、初めて見ました。ポンピドーセンターはなかなか行けないので、今回も良い記事を読ませていただきました、ありがとうございます。
by sakikop (2007-11-15 14:55) 

いっぷく

人体測定が海老かかにに見えましたが。色がオリジナルのもののイメージをかえてしまうってところが、色の持つ威力でしょうか。友人宅でピンクの布袋様や、仏像を見た時に、すごい違和感を感じましたが、ただの飾りと割り切っている飾り方に、妙に面白さがありました。
by いっぷく (2007-11-15 16:31) 

すごくインパクトのある青い色ですね・・・。
青の天才!!って感じがしました。
by (2007-11-15 19:39) 

miku

クラインブルー、眼につきささるような青ですね。
青は、やはり特別な色、という気がします。
by miku (2007-11-15 23:14) 

noriko

イブ・クラインという名を初めて知りました。
なんだか心に突き刺さるような作品です。
by noriko (2007-11-16 00:01) 

シェリー

34歳で急逝なんて・・・ まだまだ若いのに
残念なことだったのですね。
青っていうと、すぐ空とか海とかそういうイメージしちゃうけど
本当に不思議な色。そしてパワーも感じられるものなのだなーと
驚きました!
by シェリー (2007-11-16 12:55) 

ビビッと来るような青の作品は、心に残りますね。
人体測定って、何だか面白い^^。
じっと、見ていると、何だか微笑ましいわっ♪
by (2007-11-16 14:12) 

ムーミン

珍しい展覧会で、始めて知りました。
青の色がインパクトがあって、心を掴まれそうですね。
この方の世界へ、引きずりこまれそうです!
by ムーミン (2007-11-17 11:39) 

berry

その看板好きです!
イブ・クライン、知らない方です。
前衛アーティスト、一見天才に思えるのですが . . .
その頭の中はいったいどうなっているんだろう?と不思議に思ってしまいます。
モダンな世界が好きです。
でも、わたしには理解できない作品もたくさんあって、結局深くは追求しないで、その時に思った自分の感性でその人の世界に飛び込んでいますね。
クラインブルー、いい色ですね。
by berry (2007-11-19 17:27) 

iruka

「女性モデルの体に青い塗料を塗り、キャンバス」
はじめ 人の染色体かなって
イメージしました。
それが 人がモデル 自然って不思議です。
by iruka (2007-11-19 21:10) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます!
▲pistaさん、なるほどね~。染色体。理科的観察ですね。

▲katsuraさん、お~原美術館にあるんですか!
木場の東京都現代美術館にも作品があります。

▲julliezさん、やはり地中海の青、蒼の影響でしょうか?赤は日本、
なるほどね~。フレスコ画の青も私は気になっています。

▲Inatimyさん、日本で「イブ・クライン展」があったんですね。
Inatimyさんの方が私より早くから、イブ・クラインをご存知だったんですね。
ほんと、火という字に見えます。

▲newyorkさん、ニースの海の青さ、やしの木が映えますね。
イブ・クラインはニース生まれだから、現代美術館にたくさん作品が
あるんでしょうね。

▲sakikopさん、喜んでいただいてうれしいです。
by TaekoLovesParis (2007-11-19 23:58) 

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